非建築家の設計者

2011.12.16

極端に低い料率で設計監理を引き受ける設計者は、「建築確認申請」に必要な図面だけを描いて設計と称している者と思って間違いはない。またこうした設計者の多くは大工の棟梁などが社長となって設立したため、図面を描く能力がない工務店から継続的に確認申請用図面の作成を受注して経営を成り立たせている。したがってむしろ工務店が得意先であって、その施工に対して住み手の側に立った工事監理を行えない立場にある場合が多い。こうした工務店のなかには、社長である棟梁をはじめ、優れた職人や下請を抱えていて、施工技術については信頼できる会社も少なくない。

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しかし設計力は弱く、建築士資格をもつ社員がいないために、年々改訂される法規や地方条例の細部についていけないので、役所に確認申請を受理してもらうための図面を描くことを「建築士事務所」に依頼せざるを得ないのである。このようにして工務店と継続的に連携して住宅を設計する建築士は、安い設計料で数多くの仕事をこなすうちに工務店と、いわば癒着していくのが自然の成り行きだろう。





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