京都にある三十三間堂は妙法院に属していて、正式の名前は蓮華王院本坊です。長辺が一一八メートルもある長い建物です。それが三十三間堂と呼ばれているのは、もちろんその長辺の長さ(建築の用語では、桁行(けたゆき)方向の長さ、あるいは長手(ながて)方向の長さといいます)が、「三三間」あるからです。ここでまず、「間(けん)」の説明をしておきます。大きく分けてふたつの意味があります。ひとつは、柱と柱のあいだがいくつあるかというその「数」です。
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たとえば、柱が端から端まで四本建っていたとすると、あいだの数は三なので、三間となります。三十三間堂の「間」はこの意味で、柱と柱のあいだの数が三三あるので、そう呼ばれているわけです。もうひとつは、柱と柱のあいだの寸法のことです。わたしたちが日常使っているのは、この意味です。一間の寸法は歴史的に変化してきており、しかも現在でも地域によってちがいますが、およそ一・八メートルです。なお、同じ「間」を「ま」と読んで、部屋を意味することがあるのは、ご存じのとおりです。